お金をたくさんもっている人を「お金持ち」といいますが、21世紀には「時間持ち」などという言葉が、生まれるかもしれません。なぜならば、人々はよりたくさんの収入を望むよりも、よりたくさんの自由な時間や、休暇を求めるようになると思われるからです。

短い時間の仕事でも、十分な収入が得られるようになる未来の社会では、レジャー活動やスポーツをしたり、旅行に出かけたり、新しい仕事に就くための勉強をすることなどが、さかんになると思われます。こうした自由な時間や休日をつかって、わたしたちは様々な新しい経験をすることができますが、こうした経験を売るということが、未来の商品として登場してくるでしょう。

例えば、みんなで一緒に旅行をしたり、南海の島で一緒に生活しながら、何週間か過ごすような経験をしたい人たちには、その旅行がうまくいくように、きちんと準備をしてあげるのです。